元同僚の女性に約9000回の無言電話をかけ、精神的な苦痛を負わせて胃潰瘍(かいよう)などにさせたとして、名古屋・瑞穂署は傷害と威力業務妨害の疑いで、名古屋市東区葵1、飲食業山田敏行容疑者(74)を再逮捕、10日送検した。
山田容疑者は、別の元同僚女性に約6300回の無言電話をかけて心身症にさせたとして3月9日に逮捕され、同30日、ストーカー規制法違反罪で起訴されている。今回の被害者は、その時の被害者が警察に相談に行く際に付き添っていた。
今回の逮捕容疑では、山田容疑者は2005年12月10日ごろから今年1月15日にかけて、市内の公衆電話などから、以前勤務していたマンション管理会社のパート女性(61)=同市瑞穂区=の自宅に計8584回の無言電話をかけ、女性に胃潰瘍などを発症させたとされる。
また、このうち昨年12月23日には、午前10時45分から約20分間に、同市中区の公衆電話から計26回の無言電話をかけ、女性がアパート管理員としても使用している自宅電話での業務を妨害したとされる。
同署によると、山田容疑者は逮捕容疑となった1月15日のあとも、最初に逮捕された3月9日までかけ続け、無言電話の総合計は9024回にのぼったという。
被害者の女性は2005年に、無言電話をかけられたとされる同僚女性に付き添って愛知県警に相談に訪れたが、その際、当時は犯人と疑われていなかった山田容疑者も同僚として同行。
その後、この女性にも無言電話がかかってくるようになったという。
山田容疑者は威力業務妨害容疑については認めているが、「傷害はやっていない」と否認しているという。
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